ウールサッキングをしていたマロちゃん
今マロちゃんは1歳半です。
今まで全く触れてこなかったのですが、実はマロちゃんは生後6ヶ月前後あたりで異食症(ウールサッキング)という病気になっていました。
現在かなり症状が落ち着いてきているので、今回はその猫の異食症についての症状や対策などの体験談を書いていきたいと思います。
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も・く・じ♡
ウールサッキングとは
異食症(ウールサッキング)というのは、とりあえず布という布を齧って食べてしまう病気です。マロちゃんが最初に症状が出始めたのは生後6ヶ月頃なので、避妊手術の前後だったと思います。
本当に突然症状が出始めるので、どの猫がウールサッキングになるかならないかというのは全くわかりません。
でもウールサッキングになってしまうと、治すのは本当に難しいです。私の猫も症状が落ち着くまでにもかなりの時間がかかりました。
猫の異食症(ウールサッキング)の症状
ウールサッキングの症状は本当にいきなり出始めるので、気がついたらその辺にある布に穴が空いていて気がつく人が多いそうです。実際私もそうでした。
猫は甘えるときに前足をフミフミしますが、その甘える行動+布をチュッチュと吸ってたらウールサッキングの可能性があります。
私の猫は、ふわふわのクッションに甘えてフミフミしているときに実は布を食べていたこともありますし、普通に布をガジガジ噛んで食べていたこともあります。
これが食べられてしまったクッションです。
リストバンドも食べられていました。
そして食べた布は、便と一緒に出てくるか吐いて出します。
マロちゃんは、吐くことが多かったです。結構大きい布なんかも食べてたりしたので吐き出したときにギョッとすることが多かったです。
布を食べ過ぎてお腹に布が溜まった場合、最悪手術になることもあります。
とにかく目につく布は全部食べてしまうので冬でも暖かそうなフワフワのクッションは使うことが出来ません。
猫の異食症(ウールサッキング)の原因
ウールサッキングの原因は、まだハッキリとは分かってないみたいなのですが一般的に言われているのが生まれてからすぐにお母さんと離れてしまって寂しい思いをしているです。
母親からの愛情をあまり受けずに育ってしまった子は、母親に甘える行動が残ってしまうので、それが悪化してウールサッキングになってしまいます。
うちの猫マロちゃんも、生後1ヶ月くらいで捨てられているところを拾ったので多分母猫からの愛情不足だったんだと思います。
スポンサードリンクウールサッキングの治療法はない
マロちゃんは布を食べては翌日食べた布を吐いて、の繰り返しだったので、胃にも悪いし、治るものなら治したいと思って動物病院に連れて行きました。
動物病院ではウールサッキングには治療法がないと言われました。
薬を使った治療はあるらしいのですが、その薬でウールサッキングが治った例は聞いたことがないということだったので薬はあってないようなもの、と教えてもらいました。
様子がおかしかったら早めに病院へ連れて来てくださいね、と言われただけでした。
ウールサッキングは飼い主が上手く対策をしてあげるくらいしかできないんですよね…。
ウールサッキングの対策
ウールサッキングの対策として一番は、布を猫に近づけないことです。
布がなければウールサッキングをすることもないので、猫部屋を作るか部屋をとにかく綺麗にするか…ということになってきます。
猫の目につかないところに布をおかないというのは現実的に難しいですが、私がしてきた対策を紹介したいと思います。
部屋の布を排除するか、ケージに閉じ込めるか
他のウールサッキングをしている猫ちゃんを飼っている人のサイトやブログなどを見て、一日中ケージに閉じ込めているとかリードをつけて移動範囲を制限しているというのを見ました。
確かにそれだと人間的にはかなり楽にはりますが、猫からしたらストレスがとんでもないことになります。
治るものも治らなくなってしまうのでは?と思ったので私は猫がいる部屋の布を排除することに決めました。
うちは多頭飼いなので、他の猫を自由にさせてマロちゃんだけ閉じ込めておくのも可哀想ですからね…。
どうしても布を排除できない部屋(寝室とか)は人がいないときだけ扉を閉めておいて猫が入らないようにしました。
最初のうちは扉を閉め忘れて毛布が食べられてたり、ソファのカバーが食べられてたりと色々なことがありましたがそれだけでも布を食べる回数はかなり減りました。
寝るときと出かけるときはケージに入れる
マロちゃんを飼い始めた頃からやっていたことなのでやっておいて良かったなぁと思ってるのですが、自分で猫の様子を見ることが出来ないときはケージに閉じ込めています。
これは1歳を過ぎた今でも不安なのでやっていることなのですが、寝るときはケージに入れています。
マロちゃんのウールサッキングがひどかった頃は出かけるときもケージに入れていました。今は症状もないので出かけるときは自由に遊ばせています。
マロちゃん1匹だけケージに入れると可哀想なので、ハムちゃんも巻き沿えで寝るときだけはケージに入れています。
ウールサッキングの猫ちゃんがいる場合、ケージはすごく重要だと思います。悪いことをしたときにケージに入れる、ということをよくやってました。
…2015/9/25追記…
今現在、マロちゃんは3歳過ぎましたが新しい猫ミコちゃんを迎え入れてからはウールサッキングをしなくなりました。
なので、出かける時も寝る時も今は自由にさせています。
新しい猫が来ることで環境が変わり、マロちゃんがミコちゃんとの追いかけっこ遊びで忙しくなったのでウールサッキングをすることがなくなりました。
ただ、またいつウールサッキングをしてもおかしくないのでふわふわのクッションは使うことができません…。
ですが普通のサラサラとしたクッションなら食べられることがなくなったので使えるようになりました。
布を食べようとしたら怒る
マロちゃんを常に監視できるわけではないのですが、布を食べているのを見つけたら怒ってました。布を食べる=悪いことと覚えさせるためです。
最初のうちは怒られても食べ続けようとしてたので、軽くお尻を叩いたり大きな音を出したり、ケージの中に閉じ込めたりと色々工夫をしながら布を食べた瞬間に猫にとって嫌なことをしてました。
何回かやってると悪いことをしている、という自覚が出てくるので布を食べようとしたときにこっちをチラッと見るようになります。私が近づくと逃げるようになりました。
でも何もしていないときや、食べるのを止めたときは大げさなくらい褒めてあげます。ウールサッキングは愛情不足で起きている病気なので、常に愛情表現はするようにしましょう!
私は目が合っただけで抱っこしてスリスリしたり、何回も話しかけたりして、怒っているときと普通のときのメリハリをつけるようにしていました。
マロちゃんは甘えん坊なので、撫でたり抱っこしただけでもゴロゴロ言い出すくらいなので、過度なくらいの愛情表現が丁度いいみたいです。
スポンサードリンク冬の防寒対策が大変
夏は毛布やクッションとかもいらないのでそこまで大変ではないのですが、ウールサッキングをする猫ちゃんの冬の防寒対策はすごく大変です。
クッションはダメ、毛布もダメ、フワフワなものもダメ、湯たんぽに包むタオルもダメ、と防寒できるようなものはケージ内に置けないんですよね。
寝る時に猫の部屋だけ暖房をつけるわけにもいかないし…。
そこで私が考えたのはこれです。
座布団です!!
猫用ヒーターを座布団の中に入れてあります。座布団は食べないのでうちの場合はこれで落ち着いています。フワフワな毛布を置いてあげたいところだけど、食べてしまうので出来ません。
猫用ヒーターに付いていたふわふわのカバーはさっそく食べられて穴が空いてしまったので捨ててしまいました。
ちなみに3段ケージの2階部分に設置してあります。(コンセントの問題で)
…2015/9/25追記…
今現在、寝る時も出かける時も猫は自由にしているのでケージは2階3階部分は撤去してしまいました。
トイレと水飲み場を置くだけのスペースになっています。
あまり布を食べなくなったマロちゃんは、冬はこたつで過ごすようになりました。こたつ布団もなるべくフワフワしていないものを選ぶようにしています。
こたつで寝れるようにまで症状が落ち着いたのはやっぱり嬉しいです。症状が落ち着くまでは2年ぐらいはかかったと思います。
猫のウールサッキング対策まとめ
絶対に成功するとは言えませんが、私は成功したのでウールサッキング対策をまとめておきたいと思います。
- ケージがいる
- 出来るだけ自由にさせつつ、布を排除する
- 布のある部屋にはなるべく入れない
- 布を食べたら怒る
- 布を食べることは悪いことだと覚えさせる
- 常に猫に愛情表現をする
- 根気よく続ける
上に書いた対策を約1年くらい続けて今現在、猫を飼って約1年半くらいなんですがマロちゃんのウールサッキングの症状はあまりありません。
毛布やカバーも食べなくなったので、ベッドがある寝室もオープンにしています。
ただ、寝るときは甘えたくなるみたいでケージの中に毛布などを入れると食べてしまうのでケージにはフワフワのものは今でも置かないようにしています。
一年前と比べたらかなり良くなりました。
個人的には布を食べるからといってケージ内にずっと閉じ込めなくて良かったです。
でも、布を排除しているからといって自由にさせてたら意外なもの(ぬいぐるみとか)も食べてしまうので注意です。
2015/9/25追記
今は猫を飼いだしてから3年が経ちました。2年半くらいで新しい猫もお家にやってきてバタバタしていましたが、今はマロちゃんのウールサッキングも良くなりました。
ふわふわのクッションを見ても少しチュッチュとしたりはしますが、食べません。
本当にたまーに、ふわふわの素材を見ると少し穴が空いていることもありますが最初の頃に比べれば全然良くなりました。
前はぬいぐるみも手や足の部分が食べられていることが多かったのですが、今は猫パンチをするくらいに留まり食べることはしなくなりました。
なので前みたいに、部屋に一切布を置かないという環境じゃなくても良くなってきています。服や靴下が落ちていても今は見向きもしません。
個人的には、ウールサッキングをする猫ちゃんは寂しがりやなので常に愛情表現をしてあげると症状が和らいでいくと思います。
もちろん、布を食べてはいけないという躾もしっかりとしておかないと中々食べるのをやめないと思います。
ウールサッキングが発覚したら早いうちに躾をしておきましょう。
あと、新しい猫のミコちゃんがが来てからはマロちゃんが相手をしてくれているので忙しくなってウールサッキングどころではなくなったのかな?というのもあります…笑
ウールサッキングは、すぐに治るというわけではないので根気よく飼い主が対策をすることが大切ですよ!