先住猫がいる状況で野良猫を引き取って半年後の変化をまとめてみた【猫社会にも変化が】

捨て猫を放っておけないタイプ、でろりんです。

ひょんな事で、病院で里子に出されていたサビ猫を飼うことになったのが2014年11月のことです。

この記事を書いている今現在は2015年7月なので、半年とちょっと経ったことになります。

最初は先住猫であるハムとマロとトラブルになったりもしましたが、今では我が家での生活にすっかり慣れました。

ミコと名付けた今回の猫ですが、赤ちゃんに近い状態で拾ったハムとマロと違って、本当に怯えまくって困ったものでした。

今回はこのミコちゃんがようやく俺にも懐いてくれたので、そこに至るまでの話でも書いておきたいと思います。

とりあえず野良猫時代が長かった猫は結構大変ってのがわかりました…。

スポンサードリンク

最初に怯えまくる

ミコちゃんは最初に拾った時から怯えまくってました。それは先住猫であるハムとマロも、ミコに対して怯えていたので、ある意味では一緒でしたが…。

過去記事にも書いてはありますが、改めて一応説明をしておきたいと思います。

捨て猫のミコ
最初に俺の膝の上に乗せた時ですが、ずっとブルブル震えてこの表情でした。

捨て猫のミコ
ずっとこんな風に何かに隠れてないと怖いぐらいのレベルで、ずっと隠れてました。

ハムとマロ(先住猫)も、ミコが来てから同じように隠れていたものですが、マロはすぐに慣れて、ハムも徐々に慣れていきました。

そしてミコもある程度慣れてきた時に、あることに気付きました。

ミコが俺から逃げる

奥さんにはすぐ懐いていた

奥さんには最初に懐いたので、奥さんが現れると「ミャー」と可愛い声で鳴いて近付いていくんですが、俺が現れると目をまんまるにしてビビります。

そして手を近づけると逃げる

めっちゃ嫌われてるよ…俺完全にこれ嫌われてるよ…!!

あまりにもすぐ逃げるので、面白がって俺が追いかけたり、無理矢理抱き上げて顔にヒゲをこすりつけて遊んでたのも悪かったようです。(そりゃそうだ)

奥さんにはすぐに懐いたミコちゃん、俺には全然懐いてくれませんでした。

近づくとフシャー!と威嚇される

少し前のことです、ミコちゃんが家具の上に座っていたので「ミコちゃーん、そんな所おったの~」って裏声で近付いて、手を伸ばしたら逃げようとしましてですね。

でも高い所にいるので、既に俺が目の前にきて逃げ道がないと気づくと、なんと「フシャー!」ってされました。

正直この時ばっかりはガチでショックでした。まさか未だにフシャー!をされるとは思いませんでした…。

猫は何故威嚇をするのか?

猫は意味もなく威嚇をするわけではありません。

「フシャー!」と威嚇をしてくるって事は、恐怖を感じているか、怒っているかのどちらかです。

威嚇のタイミングは猫の性格による

人間に性格があるのと同じで、当然猫にも性格があります。だから威嚇をしているからと言って一概に同じ理由でしているとは限りません。

だから原因を究明するには、猫の生態をある程度は調べておくと同時に、飼い猫の性格を知らないと完璧に把握することは難しいです。

スポンサードリンク

猫に嫌われている原因を考える

ミコに嫌われている原因を考えた時に、今になって振り返ると嫌われていた原因は以下の項目でした。

  • 移動の音がうるさい
  • 顔を見て近づく癖がある
  • 上から手を出していた(頭を撫でようと)
  • ウェットフードやオヤツをあげてなかった(普通の食事は俺担当)
  • 自分から近づくことが多すぎた

大体これが俺がミコに嫌われていた原因でした。最初は俺の地声が非常に低く、猫が低い声で話すのを嫌がるからだと思っていました。

実際奥さんは猫に話しかける時は裏声で、アニメ声みたいな萌え声で話しかけていたので「声が低くて怖いんじゃない?」って提案されました。

だから試しにオペラばりの裏声で「ミィ~コちゃぁ~ん」って呼ぶようにしてたんですが、その結果俺の声が聞こえたらダッシュで逃げるようになってしまいました…笑

ってわけで声のトーンは、うちの猫にはあまり関係なかったようです…。

野良生活が長い子は手強い

上記したものは、すべて先住猫であるハムとマロには全くあてはまらないものでした。

ハムとマロは俺の声のトーンなんて気にしません。上から頭を撫でられても何も気にしません。

もちろん無理矢理抱っこされても、嫌がりはしますがそれで嫌ったりもしません。

それはたぶん、ハムとマロが元々人間に飼われていた(っぽい)上に、赤ちゃんに近い頃に拾ったからだと思います。

かなり小さく、授乳期が終わったから捨てられたっぽく、その頃に拾ったので本当に小さいうちからうちで育てられたので、もう懐くとかの問題じゃなかったと思います。

もう最初から俺にアゴヒゲで顔をジョリジョリされていたので、マロなんかは俺のアゴを顔にジョリジョリされるとゴロゴロ喉を鳴らしますし、抱き上げた上に俺が「マーロちゃーん!」って言いながら回転して振り回してもゴロゴロ言うぐらいです(ちょっと変だけど)

ミコちゃんは元々が野良猫で、ある程度大きくなった状態から病院で里子募集をされて、たくさんの人に見られて、触れられた上で我が家に来ました。

スポンサードリンク

猫社会にも変化が

ミコは野良猫生活が長いようでした。だから上下関係にもうるさく、最初はハムをボス猫だと認めた上で、マロにはちょっかいかけている感じでした。

小さな頃は遊んであげてたマロちゃんでしたが、同じぐらいのサイズに成長するにつれて、噛み付かれた際に「ぴゃー!」って鳴いてまして、イジメられるようになってしまいました。

これはミコちゃんが甘咬みを理解しておらず、俺達にもジャレた際には結構強く噛んできてたので、そのせいもあったのでしょう。実際にはマロにはなついており、慕っている節はあります。

思えばその際に俺が「コラ!(低い声で)」って怒ってたのも嫌われた原因だったのかも知れませんが…。

温室育ちだったマロも、すっかり適応してミコがじゃれてる時は遊んであげますが、噛んできたりしたら飛び掛かって行くようになりまして…気がついたらちゃんとナンバー2のポストをキープしています(笑)

ハム(ボス)は未だにミコちゃんの事を認めていないようで、無害な時はミコちゃんが近寄ってきても何もしませんが、ミコちゃんが一瞬でも歯向かったら高速猫パンチを顔面に浴びせます(笑)

マロにはそこまで攻撃的ではないので、やはりハムはミコちゃんのことを「しょせんはよそ者」と思っているのかも知れません…ミコちゃんは未だにハムの事は怖がってますし…。

これまでハムとマロには上下関係を感じる事はありませんでした。お互いにひっついて寝てるし、どっちかと言うとハム(強気)がマロ(弱気)を守っているように見えるシーンも多々ありました。

マロがミコにいじめられていても、ハムは全く助ける素振りはありません。ただミコがハムに噛み付いてきたら威嚇する間もなく、電光石火の猫パンチで撃退します。

結局ハムがボスで、マロが二番手、ミコが一番下っ端…という感じに落ち着いてはいるようです。ミコはマロを慕い、ハムを恐れている感じです。

猫社会相関図
大体こんな感じになっています。

猫に好かれるためにやったこと

猫社会の関係を見ても、ミコちゃんは警戒心が強く怯えやすい性格であることがわかりました。

それはいつまでもハムと不仲であることから感じた事でもあります。また基本ミコちゃんの相手をしていないにも関わらず、ミコちゃんはハムのことも怖がっているようでした。

この時にミコから見て、ハムと俺は同様に「畏怖の対象」となっていることに気付いたんです。ミコから見ればハムは「猫のボス」俺は「人間のボス」として見ていたのかも知れません、わからんけど(笑)

この辺りから、ハムとマロみたい人間と共に大きくなった猫とは違い、野良猫としての習性(っぽい?)のが強く残ってるとも感じました。

ミコちゃんは俺に対してもハムに対しても、そばにいるだけで警戒して目を大きくします。相手をしないうちは良いんですが、目があったら逃げる感じです。

ハムから逃げるミコを見て「対応が全く一緒やんけ…」と気付きました(笑)

最終的にミコと仲良くなるために大事だったのは、大きく分けてこの2つでした。

美味しい餌を手からあげる

ミコちゃんが大好きなオヤツがあるんですが、そのオヤツを俺の手からあげることにしました。

オヤツを手の平に乗せて「おいで」とひたすら待って、俺の手から食べさせます。普通に餌をあげててもコイツラは全く俺に感謝はしません(笑)

普通の餌よりも大好きなオヤツを手からあげる方が重要だったようです。

これをやるようになってから、徐々に座った状態で手の平を出して「おいで」と言うと近寄るようになってきました。

自分からは動かない

これまで「ミコちゃーん」って言いながら、じっくりでも俺は近づくようにしていました。その結果ミコちゃんは俺の方を見ながら徐々に逃げていくわけでございます。

そうじゃなくて、その場に座って手を出して待機するのが正解だったってことに気付きました。

結局猫は追えば逃げるので、追わなければ良いんですよね…うーん不思議だ…。

今回言いたかったのは実はこれだけです「猫を追ってはいけない!」ってことだけです(笑)

やっぱり猫は追いかけてはいけないんですね…根気よく待つことが大事みたいです。

奥さんがいない時は甘えるように

今では奥さんが出掛けてたりすると、甘えた声で「みゃー」と鳴いて探してたりするんですが、そういう時に手だけ出して「おいで~」って言うと、普段は絶対来ないくせに喜んで来たりします…!

ってわけで、奥さんがいない時には俺にも甘えてくるようになったので、やっぱり「待つことは大事なんだなぁ…」って思いました。

ちなみに今でも「ミ~コ~ちゃぁ~ん」って裏声で呼びながら近づくと逃げます…笑

そして奥さんはそれをやっても喜ばれます…なんでや!何がアカンのや…!笑

でも以前よりはだいぶ態度が緩和されて、手を出したら顔をスリスリしてくれるようにはなったので、良しとします…!笑

ってわけで、野良猫さんは拾った際に苦労するかも知れませんが、根気よく相手してればなんとかなりますよって話でした。

それにしても、何故うちの奥さんはすぐに懐柔できたんだろう…メインの餌やってるの、俺なんだけど…笑

先住猫と野良猫の関係について

なるようにしかなりません

ミコちゃんはちょっとは大きかったかも知れませんが、まだ子供のうちに拾ったので、最初のうちは誰よりも弱い存在でした。

だからハムとマロはそこまでイジメられることはありませんでした。マロは一時期イジメられてましたが、自分も喧嘩の仕方を覚えて反撃するようになりましたじ…笑

ハムに関しては、高速猫パンチを得意としているので、少しでもミコが歯向かったらその瞬間にブン殴って有無を言わせません。

ハムとマロはよく一緒に寝ますが、ミコはちょびっと距離を置いたりすることは未だにあります。

でもしょせん全員猫なので、好き勝手に生活しているので支障はありません。ハムとマロも常にべったりなわけではありませんし。

寝る時はマロが俺の足元で寝て、ミコは近場のどこかに寝て、ハムはいつも行方不明です(笑)

ハムとミコはお世辞にも「仲良し」とは言えませんが、それでも上下関係がハッキリして、ミコがハムに逆らわなければ問題なく穏便に過ごせています。

なので結局は「慣れたらなるように収まる」ので、あまり気にしなくても良いんじゃないでしょうか…笑