猫の肥満によって起こる病気や対策まとめ…食事と環境を見直そう

ぽっちゃり猫

今回は室内飼いをしている猫ちゃんで、気をつけなければいけないことを書いておきたいと思います。

それは「運動不足による肥満」です。

猫が肥満になることで起こる病気はたくさんあります。猫は家族の一員なので出来るなら健康で長生きして欲しいものですよね。

特に避妊や去勢をしている猫ちゃんは、肥満になりやすくなっているので注意しましょう!

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室内飼いは運動不足になりやすい

室内で飼われている猫ちゃんは、行動範囲が狭いので運動不足になりやすいと言われています。

特に一匹だけで飼っているお家では、猫の遊び相手がいないので寝る事が多く、走り回ったりも中々しません。

運動不足の猫ちゃんは、運動をするのを嫌がったり、おもちゃに見向きをしなくなってきます。

運動不足になってしまうと、肥満になり、身体に負担がかかって病気になる可能性がかなり高くなります。

室内飼いをしている猫ちゃんは、運動が出来る環境を作ってあげましょう!

肥満猫の特徴

運動不足で肥満になってしまった猫ちゃんの特徴を書いておきたいと思います。

下記に当てはまる項目があったら、運動不足の可能性があります。

  • おもちゃに反応しない
  • 夜に運動会をしない
  • 上下運動をあまりしない

つまり、怠けてゴロゴロしている時間が多い猫ちゃんは注意です!

特に2歳以上の猫ちゃんは、子猫の頃のようにおもちゃなどに反応しなくなってくるので運動不足になりがちです。

猫は夜行性なので、通常ならば夜中~朝にかけて走り回ったり暴れたりなどの活動をすることが多いのですが、室内飼いの猫ちゃんになると人間の生活リズムに合わせて生活する子も多いので運動する機会が少なくなっていることがあります。

猫も大人になれば1人ではあまりおもちゃで遊ばなくなってくるので、飼い主さんが一緒になって遊んであげることが大切です。

肥満が原因で起こる病気

コロコロとした猫は見ているだけでも可愛いですが、猫の肥満は百害あって一利なしです。

肥満によって起こる病気は意外とたくさんあるので知っておいて損はないと思います。

長生きしてもらうためにも肥満からくる病気について知っておきましょう!

足の関節炎

体重が増えてしまうと、その分支えている足の関節への負担も大きくなってきます。

足への負担が増えてしまうと、関節を痛めて高いところへジャンプしたり、逆に高いところから降りることができなくなったりします。

猫は痛みなどを隠す傾向があり、訴えることもできないので、関節炎になってしまっても中々気づいてあげることが出来ません。

最近上下運動をあまりしなくなったな…と思ったら関節炎を疑ってみたほうが良いと思います。

子猫はよく動くので肥満の心配はありませんが、行動が落ち着いてくる3、4歳くらいから気をつけてあげましょう。

糖尿病

猫も人間と同じで、肥満になると糖尿病になりやすくなると言われています。

糖尿病になってしまうと毎日のインスリンの投与と食事管理が必要になってきます。

糖尿病の原因が必ず運動不足や肥満からではありませんが、肥満になることで糖尿病になる確率が通常よりも4~5倍上がってしまうので、少しでもそのリスクを下げるためにも適度な運動が必要です。

糖尿病は見た目だけでは発見することが難しいので、健康診断は定期的に行きましょう!

落ち着きが出てきて運動をしなくなってきた成猫は定期的な健康診断は特に必要です。

皮膚病

肥満と皮膚って関係なさそうに見えますが、実は関係があります。

よくテレビとかでデブネコちゃんを見ますが、太った猫は自分でグルーミング(毛づくろい)が出来ないんですね。

脂肪が邪魔してグルーミングをしたくても届かなかったりします。

そうなると猫もストレスが溜まりますし、グルーミングが出来ない事によって身体に汚れがたくさんついてしまうのでニキビが出来たり毛もボサボサになってしまいます。

その結果、皮膚病にかかる可能性がかなり高くなります。

グルーミングが出来ないほどの肥満になると相当やばいので、皮膚病にかかってしまう前に飼い主さんが早めに予防や対策をしてあげましょう。

呼吸器疾患

肥満になると全身に脂肪がつくので、もちろん首周りにも脂肪がつきます。

首周りに脂肪がつくと呼吸をするための気管が圧迫されるので、気道が狭くなり息がしにくくなります。

実際に肥満猫が呼吸器不全で亡くなったケースもあります。

肥満によって起こる病気は、ヘタしたら命に関わる病気を引き起こしてしまうことがあります。

そうなる前に、飼い主が出来る室内での肥満にならないための対策を紹介します。

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肥満猫にならないための対策

室内飼いの猫ちゃんは平和的にゴロゴロ過ごしていることが多いので運動不足になりやすく肥満になりやすいと言われています。

肥満猫にならないために出来る対策を書いておきたいと思います。

肥満は病気のリスクが上がってしまうので、飼い主がしっかり猫の健康管理をしましょう!

好きなおもちゃを見つける

まずは運動不足にさせないために、猫が気に入るおもちゃを見つけてあげましょう!

猫にも好みがあるので、気に入るおもちゃを見つけるまでが大変ですが気に入れば長いこと遊んでくれるので気に入るおもちゃをまず見つけることが大切です、

私の家には猫が3匹いますが、それぞれ好きなおもちゃはバラバラなので結構大変です(笑)

猫は「1日10~15分の運動」が適度な運動と言われているので、特に1匹飼いの猫ちゃんは短時間でも飼い主さんが遊び相手をしてあげることが大切です。

10~15分くらいなら時間を区切って相手をすることで猫との良いコミュニケーションにもなるのではないでしょうか。

たまに10分程度遊ぶ、のではなく毎日遊んであげることで猫にとって良い運動になります。

キャットタワーを置く

室内で飼われている猫ちゃんは上下運動が中々出来ません。

階段がある家なら多少は良いかもしれませんが、それでも猫ちゃんは高いところが好きなのでキャットタワーを設置することで運動にもなり、猫も喜びます(笑)

ちなみに私の家にはこんなキャットタワーが置いてあります。

キャットタワーを置くことで、忍者のようにキャットタワーを登っていくのでかなり良い運動になってます。

普通に走り回るよりも、上下運動のほうが良い運動になるので上下運動を意識することが大切です。

キャットタワーあるなしで上下運動の回数がかなり変わりますよ。

食事を与え過ぎない

運動をしっかりとしても食事を摂り過ぎていたら肥満になってしまいます。

一回のエサの量が多かったり、おやつが多かったり…猫が太ってきたなと感じたらエサを減らしてみましょう。

猫がどうしてもエサを欲しがる場合には、1日のご飯の量を決めてその中で小分けにして少量ずつこまめにエサを上げる方法もオススメです。

ですが、エサをあげる回数を増やしてエサも多くなってしまったらそれこそ意味がなくなってしまうので気をつけてください。

今では肥満猫のためのダイエットフードなども売っているので、そういう療養食を取り入れてみるのも手かと思います。

「ロイヤルカナン」や「サイエンス・ダイエット」などのブランドのキャットフードは、動物病院でも多く取り扱っているのでオススメです。

エサは急に違うものにすると下痢などを起こす可能性があるので、1週間くらいかけて徐々に新しいエサに変更していきましょう。

おやつも高カロリーなものが多いので、低カロリーのものに変えてみたりなどの工夫をしてみましょう。

猫を多頭飼いにする

猫を1匹飼いしている人は、可能ならばもう1匹増やすと運動不足解消に繋がります。

私の猫は最初から多頭飼いでハムちゃんとマロちゃんの2匹を飼っていたのですが、2年経ってから動物病院で新しく子猫を引き取りました。

この子猫がミコちゃんなんですけど、かなりのやんちゃっぷりで先住猫を追いかけ回すんですね。

先住猫は走り回ることもあまりしなくなってきた頃だったので、子猫が新しく家族になったことでかなり良い刺激になっています。

その効果からか、環境が変わってマロちゃんはウールサッキングがなくなりましたし、夜中には3匹で大運動会をしていて運動不足には全くなっていません。

最低2匹居ると、遊び相手になってくれるので運動不足にはなりにくいです。

でも1匹増やすだけでも、予防接種や避妊・去勢手術代などの出費が倍になってしまうので家計的には中々難しいと思います…。

急激にダイエットさせない

猫が太ってしまったときに、ダイエットさせないと!と急に食事抜きにしたり、過度な運動をさせてしまうと猫にストレスがかかり不健康になってしまいます。

人間も一緒ですがダイエットを始めてもすぐに効果が出るわけではないので、焦らずにゆっくり時間をかけてダイエットをしましょう。

急激にダイエットさせても身体に負担がかかってしまい逆に危険です。

ダイエットには最低半年~1年はかかると思って下さい。

猫の健康のためのダイエットなので、無理をしないことが一番です!

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動物病院で定期的な健康診断を!

やっぱり猫のことは専門医に聞くのが一番なので、定期的に健康診断に行くことが大切です。

私の猫は、年1回の予防接種のときに健康診断もやってもらっています。

健康診断を定期的に受けることで、ちょっとした悩みを相談出来たり病気の早期発見にも繋がります。

もし猫が肥満だった場合にも、的確なアドバイスをもらうことができます。

自分で考えて猫のダイエットを行うよりかは、動物病院でダイエット方法を聞くのが一番だと思うので、まずは動物病院で健康診断をしてもらいましょう。

動物病院だったら、飼っている猫が肥満かそうでないかも検査してもらえます。

少しでもおかしいなと思うことがあったら、早めに動物病院で診察をしてもらうことが大切です。