猫がお尻歩きをするのは肛門腺が原因かも…早めに動物病院へ連れて行こう

猫

私は猫を飼っているのですが、最近猫がちょくちょくお尻をひきずって歩くようになりました。猫はあまりお尻を引きずって歩いたりしないと聞いたので、病院へ行ってきたのですが「肛門腺」が原因と言われたのでそれについて書いておきたいと思います。

うちの猫の場合は、特に病気でも何でもなかったのですが猫ちゃんでお尻歩きが気になっている方の参考になれば嬉しいです。

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お尻を引きずる猫

猫のお尻歩きってどういう動作か気になる方は多いと思います。

簡単に説明すると、後ろ足を少し浮かせて体操座りみたいな形になり、前足だけを使ってお尻を引きずりながら前に進みます。

動画でも発見しました。こんな感じの歩き方です。犬がやっているのは見たことがあるのですが、猫がやっているのは見たことなかったので正直焦りました。

見ている分にはすごく可愛いのですが、猫は普段こんな変な歩き方をしません。なのでお尻歩きをしていたら、どこかおかしいのかな?とまず疑ったほうがいいです。

こういう歩き方をするのは、お尻がムズムズしているときや痛い時、痒い時に多いそうです。

お尻歩きをするときは、ほとんどの猫はカーペットや布の上でやることが多く、カーペットの上にうんちがついてしまうことが多いのでカーペットとかは悲惨なことになります…。

うちの猫は何故かフローリングでもお構いなしにお尻歩きをします。別に下痢気味でもうんちの切れが悪いわけでもなくお尻は綺麗なので、汚れる心配はないのですが頻繁にやるので病院へ連れて行きました。

たまーにやるくらいなら良いのですが、頻繁にやるようなら動物病院へ連れて行きましょう。

肛門線とは

今回病院へ行って言われたのが「肛門線」の分泌液が上手く排出出来ていないかも、ということでした。

肛門線は、肛門のななめ下4時と8時辺りのにあるに匂い袋に溜まる分泌液のことで、正直すごく臭いです。ふとんやカーペットについてしまうと中々匂いがとれません…。

一般的にマーキングをするときに使ったり、うんちをするときに一緒に排出されることが多いのですが、稀に分泌液が上手く排出出来ずに溜まってしまう子もいるそうです。

上手く排出できないと、お尻が痒くなったりムズムズしたりするそうで、お尻歩きをしてしまいます。

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家猫は上手く排出できないことがある

外の猫はマーキングに分泌液を使ったり、驚いたときやストレスが溜まったりしたときに肛門腺の分泌液を一気に排出しています。

ですが、家猫の場合は家にいてストレスを感じることがあまりないので自分で肛門腺を上手く絞りだすことが出来なくなることもあります。

家猫全てが肛門腺を排出できないわけではなく、一部の猫だけです。実際に私の飼っている他の猫は全くお尻歩きをしたことがありませんしお尻を気にする様子もありません。

悪化すると肛門嚢炎になってしまうことも

お尻歩きをしていた私の猫は炎症は起こしていなかったのですが、分泌液が溜まった状態で放置していると肛門嚢炎(こうもんのうえん)という炎症を起こしてしまうこともあります。

肛門嚢炎は、分泌液を排出する部分が詰まってしまって中で細菌感染を起こし炎症が起こってしまう病気です。下痢などを起こしているときにも細菌感染しやすくなっています。

肛門嚢炎は、お尻の筋肉が落ちてくる老猫や肥満気味の猫などがなりやすいと言われています。

肛門嚢炎の症状

肛門嚢炎になってしまうと、お尻を気にする動作をよくするようになります。

うちの猫がやっていたように、お尻歩きをしたり、尻尾の付け根あたりを舐めたり咬んだりすることが増えます。

そして、炎症が広がってしまうと痛みが出てきます。痛みが出てくると肛門周辺に腫れや赤みが見られます。

痛みが出てくるとうんちをしなくなったり食欲がなくなることもあり、症状がひどくなってくると目に見えて元気がなくなってくるので早めに病院へ連れて行きましょう。

放置しすぎると破裂することも

肛門腺が溜まった状態で放置をしすぎてしまうと、分泌液が溜まりすぎて袋が破裂してしまうことがあります。

袋が破裂してしまうと肛門のななめ下辺りに傷が出来てしまい、最悪手術をすることもあります。

破裂した傷口から細菌が入って炎症を起こして治療が更に長引くこともあるので、独自で判断せずにお尻の異常に気がついたら出来るだけ早めに病院へ行って受診しましょう。

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肛門腺(肛門嚢)の治療は病院へ

お尻を引きずって歩いていたり、様子がおかしいと思ったらまずは病院へ行くのが一番安心だと思います。

肛門嚢の分泌液は絞ることで排出することが出来るのですが、やり方もわからず見よう見まねで絞ったりすると逆に破裂させかねないのでまずは病院へ行き、診察をしてもらって肛門腺の絞り方を教えてもらいましょう。

私が飼っている猫は、まだ1歳で肥満でもないし、下痢や便秘をしているわけでもなくそこまで分泌液が溜まっているわけでもなかったのでクセかもしれませんね!ということで終わったので絞り方までは教わらなかったのですが、これが頻繁に溜まってしまう子だと飼い主さんに絞ってもらう必要があるそうです。

分泌液を絞ってあげることで肛門嚢炎の予防が出来るので、まずは動物病院で相談してみましょう。

普段と様子が違ったら早めに病院へ行こう

今回は、うちの猫は他の猫がやらないお尻歩きをしていたので病院へ連れて行き、結果何もなかったので良かったのですが、お尻歩きをする猫の肛門嚢炎や肛門嚢の破裂について知ることができました。

家猫だからと言って、みんな肛門腺を絞る必要はありません。普通は自然にうんちと一緒に排出されてしまうものなので気にする必要はないです。

ですが、お尻歩きをしたり、お尻周辺を気にしている動作をしているのならば早めに病院へ連れて行くのがオススメです。

肛門嚢炎はかなり痛みが強いらしいので、早めに発見してあげたいですね。

ペットは喋らないので、どこが痛いか、体調が悪いかなんてわかりません。だからこそ、普段と違った行動をしていたり気になった動作をしていたら早めに病院へ連れて行きましょう。

特に猫は不調が本当にわかりづらいので、早めに気がついてあげれるように普段からのスキンシップを忘れないようにしたいですね。